ヒューストン大学のサイトにJournal of Nervous & Mental Disease(2013年2月)の論文要旨が掲載されています。
日本語訳はこちらになります。
EFTを使った兵士の精神的トラウマ症状緩和に関する無作為化比較試験
EFTを受けたグループ(6回のセッション)と受けないグループに分け、EFTを受けたグループの90%の人はPTSDの診断基準を満たさなくなりました。
一方、EFTを受けていないグループでは診断基準を満たさなくなった人は4%しかいませんでした。
明らかにEFTはPTSDに高い効果が見られます。
文中に「p < 0.0001」という統計用語が使われています。
これはEFTを受けたグループと受けていないグループの差があるかどうかを統計的に示したものです。
p<0.05のとき、偶然で生じた可能性が5%未満ということになります。
医学・薬学・心理学の研究ではp<0.05(5%)で有意な差があるとされています。
慎重な比較をする場合はp<0.01(1%)という数値を基準にする場合もあります。
今回の研究結果では精神的苦痛レベルの低下は偶然の可能性が0.12%(p<0.0012)未満。
PTSD症状レベルの低下については偶然の可能性が0.01%(p<0.0001)未満と著しい差異が認めれます。
EFTはセッション後の継続効果も認められており、PTSDに対する治療効果、持続性は極めて高いと言えるでしょう。